Time Crunched Cyclist

Tango ciclistaのGiroさんから教えていただいたこの一冊.

The Time-Crunched Cyclist: Fit, Fast, and Powerful in 6 Hours a Week (Time-Crunched Athlete)

The Time-Crunched Cyclist: Fit, Fast, and Powerful in 6 Hours a Week (Time-Crunched Athlete)

仕事や家族サービスでなかなか自転車のための時間を確保できない人に向けて書かれたトレーニング本.おお,なんか自分向きだ!と思いすぐに購入.どうも,こういう「効率良く練習できる」的なうたい文句に弱い.
著者はランス・アームストロングのコーチとして有名なクリス・カーマイケル.日本でも「ミラクルトレーニング」とかいうランスの練習内容について書かれた著書が邦訳されて出版されていると思うが,あれは我々素人サイクリストには実践しがたい内容がほとんどで「へぇ〜」と感心するばかりであったが,一転してこの本は非常に実用的.基本的なコンセプトとしては1週間に6時間の練習で強くなろうというもの.練習時間は短いかわりに高強度練習を行う.このコンセプトは最近話題の東京大学自転車部のアプローチに近い.彼らのブログで公開している練習内容や,コーチの柿木氏が雑誌で語っている内容から察するに,ローラーなどのを使って短時間で高強度インターバルトレーニングを行っているようだ.西園選手をはじめとする同自転車部のめざましい活躍を見る限り,このアプローチは大きく間違った方法論ではないと思われる.
ようやく通読できたので,今月からはこのトレーニングメソッドに従って練習を組もうと思う.今まではおおまかに練習予定を考えて取り組んできたつもりだが,あくまで自分の頭で記憶しているだけで,その日の気分でかなり練習内容を変えてしまっていたし,仕事が遅くなれば練習自体をサボタージュしてしまっていた.今月からはあらかじめ月初めにスケジュールを立ててしまって,それに従って練習していく方針とする.こうした方が,僕のように心の弱い人間には向いているはず.
自転車通勤ではせいぜいL3レベルまでしか追い込めないため(週末は別だが),練習の基盤はローラー台に置く.
フレームへのダメージがちょっと心配になってきている今日この頃ではあるが・・・.
もう一つ,この本とは関係ないが,昨日三船さんに教えていただいた「自転車の動力はペダルを回すしかない.そのペダリングのロスを如何になくすかが最も大切」というアドバイス.BG-FITを受けたときにも,竹谷選手のムダのないペダリングについての説明があった.高強度練習のあとのActive recoveryの一環としてペダリングスキルの向上にも努めたい.