もったいないイベント:リサーチ不足

Twitterでもさんざん話題に上がっているネタなのでいまさら感はあるが・・・
橋下氏おらず、肝いりサイクルイベント消沈?

この「大阪サイクルイベント」っていう企画、初回の去年は開通前の第2京阪道路を自転車で走れるっていう一生に一度きりのかなりプレミア感の強いイベントだったこともあり、定員を超える申し込みがあり抽選になったような記憶がある。(今年でいうと、新東名高速のイベントと同じ感じかな。)
二匹目のドジョウを狙った今回の企画、第2京阪のような飛び道具はもはやないので、どこかないかと探した結果が港湾地区を結ぶ夢咲トンネルを走るというイベント。確かにこのトンネルも普段は自転車で走れないのではあるが、たった1つのトンネルを渡るだけ、しかも30km程度の距離、おまけに夢洲と舞洲に至っては普段からみんな練習しているようなありふれた場所、こんなスペシャリティ感のないイベントに誰が5000円も払うんだ?募集開始した時点からきっと集まらんやろうなと思っていたら案の定・・・。
リンクを張ったニュースソースでは「橋本知事がいなくなった」だとか「周知が不十分だった」とか寝ぼけたことを言ってるが、まったく見当違いも甚だしい。
橋本前知事は「大阪マラソンと並ぶイベントにしたい」と言っていたようだが、じゃあなぜ大阪マラソンと同じように大阪の道路に大規模な交通規制をかけてイベントしない!?大阪マラソンと同じコースを、交通規制かけて走り、最後にトンネルをくぐる、みたいなコースだったら絶対もっと参加者多いはず。実際、僕もそういう企画なら出場を検討したかもしれない。大阪の大通りを車に邪魔されずに走ってみたいという欲求は少なからずあるはず。
いや、もっと踏み込んで言えば、大阪マラソンのコースでレースをすべき。ジャパンカップ(特にクリテリウム)の時の宇都宮がいい例で、市街地で行われるレースを実際に見てもらうことが自転車競技に対する様々な誤解を解き(自転車やってると言えば、二言めには「ブレーキちゃんとつけてんの?」っていうような馬鹿げた質問が飛んでくる現状に辟易)、さらに競技人口拡大につながるはず。
大通りの交通規制が無理ならせめて、今回のショボイコースでもレースは行うべきだった。そういう意味では(当日の運営面にかなり問題があったようだが)、新東名高速の企画者は偉かった。
この不振ぶりから考えると、「大阪サイクルイベント」は多分今年が最後になるだろう。もったいない、本当にもったいない話ではあるが、大阪でロードレース開催の火は消えたと考えるのがよいだろう。
近隣県で言えば、兵庫県は芦有ヒルクライムやJBCF六甲アイランドロードレースを許可したり、ワリと「分かってる」人が県職員(?、自転車連盟?)にいるのかもしれないな。