病魔襲来、「追い風ライダー」

風邪を引きずる。が、少なくとも悪化傾向は認めず。
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図書館で借りていた「追い風ライダー」を読了。ロングライド系の本を出してた方が著者。確か、文筆業が本業の方ではないので小説としての出来が取り立てて素晴らしいというわけではないが(そこいらのラノベよりはよく書けていると思うけど)、自転車乗りが読めば十分楽しめる。
ロードバイクとクロスバイクといったオンロード系の自転車にまつわる短編の連作集なんだけど、描かれる物語は、乗り始め、ジテツウ、ロングライド、ブルベ、レースetc・・・オンロード自転車だけでもこんなにいろんな楽しみ方、自転車との接し方があるのか、と改めて気付かされる。短編なんで登場人物はあれこれ変わるんだけど、多分ほとんどすべて著者の実体験を下敷きにしたものだと思う。細かい描写が妙にリアルなのが好印象で、思わずニンマリしてしまうこと度々。どの主人公にも著者の自転車愛が投影されていて、にじみだした愛であふれている。
それぞれの短編ごとに登場人物がビミョウに重なっていてつながりがあるあたりも実に自転車業界っぽい。自転車やってるとこういうつながりを発見することって実際によくある話で、「え?誰々と知り合いやったんや!」とか。乗らない人が読んだらそんな都合よく繋がるかよ〜って思うかもしれないけど。
サラッと読めるので、お暇な時に是非。大阪市立図書館にはあります。(予約されているケド)

追い風ライダー

追い風ライダー

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帰宅後、病魔がやってきた。完全に病気だね、これは。