BG-FIT体験記 その1

1月24日(土)に梅田のシルベストサイクルでBG-FITを受けてきた.ちょっとしたインプレなぞ.
まずBG-FITとは何ぞやという説明をしておくと,Specializedが提唱する自転車のフィッティング理論Body Geometryを下敷きにして,個々人の体格,体質(柔軟性,筋力など)に併せて自転車のポジショニングを煮詰めようというもの.
Specializedは「BG」を冠したサドルやシューズなどを以前から発売しており,当初はさほど話題にならなかったように思われるが,他のメーカーが出しているブランド名を冠しただけの商品とは明らかに一線を画しており,特にシューズは複数の自転車系アルファブロガーが絶賛したことから火がつき,爆発的な売れ行きのようだ.
そんな商品展開の延長線上に,このBG-FITは位置しており,東京にSpecializedコンセプトショップがオープンしてから日本での本格展開が始まったようだ.
僕がフィッティングを受けたシルベストさんでは昨年11月の店舗改装・移転時からこのサービスを開始している.
結論から言うと,受けるだけの価値はあると思う.
特に僕のように特定のショップに通うことなく,一人での練習が多い人は,客観的に自分のフォーム,セッティングを評価するという意味で,より価値があると思う.
16時からの予約であったが,前の方が遅刻したとかで,結局始まったのは17時前.ここから20時半まで,みっちり3時間半マンツーマンでフィッティングを行ってもらった.
実際の流れをおっていくと,まず問診表の記載から始まる.フィッティングの目的(レースorサイクリング),自転車歴,外傷・障害歴,練習量などを記入し,最終目標とするポジションの方向性を決めていく.
レースとサイクリングではもちろんポジションが変わってくるだろうが,レースの種類によってもフィッティングは変わるとのこと.ヒルクライムクリテリウム,ロードレースなどに併せて最終的に微調整してくれるようだ.
僕の場合は,一応おきなわを最大の目標としているので,ロングディスタンスのロードレース用のセッティングで詰めていく方針となった.
次に行うのが身体計測.
身長と体重は自己申告だったが,股下,リーチ,脚長差の有無,柔軟性,体幹の筋肉量などをチェックする.一通り終えたら,自転車にまたがって現時点のポジションでの静的なフォームをチェック.さらにローラー台を回して,通常ペースでの走行のみならず片脚ペダリングやハイケイデンス走なども行い,動的なフォームも多角的にチェックする.ローラー台の前と横にはカメラが設置してあり,自分のフォームがどんなものか視覚的に理解しやすいようにしてあった.
この時点までで問題点を抽出するわけだが,今回指摘された問題点は

    1. ペダリング時に膝が直線的な上下動をせず,円弧を描いている
    2. 死点で脚が伸び切ってしまっている:サドル高が高い,サドル後退幅が大きすぎる
    3. 「ラクダのこぶ」を作ろうとしている

といったところだった.
次回はこれらをどのように改善したかをレポート予定.