CUDO

先週,今週とくりらじPodcast)のMac系番組「Appleるんるん」でCUDO代表の方のインタビューが配信されている.すごく興味深く聞かせてもらった.
「CUDO」というのは正式には「カラーユニバーサルデザイン機構」というNPO法人で,色覚障害者(障害者という表現自体が不適切なのかもしれない,後述)に配慮したプロダクトデザインを推進するという団体.「バリアフリー」という言葉が広まって久しいが,大部分は四肢障害などの運動機能障害に対する施策であって,色覚障害に対してはほとんど社会的関心が集まっていないのが現実のようだ.
実例として挙げられていたのが,充電器.充電の進捗状況がランプの色の変化によって示されているタイプだと,充電されているのかどうか全く分からないらしい.最近はランプの点滅の具合とか,ランプの個数とかで充電状況がわかるようになってきているようだが,家電量販店で店員に充電器のことを尋ねても答えられないのが当たり前で,購入する側が自ら人柱とならざるを得ないのが現状.こういった状況を改善すべく活動しているのがCUDOなのだ.
そもそも色覚,嗅覚といった感覚は他人と絶対値を比較できるようなものではなく,「障害」という定義すらかなり曖昧.色覚に限って言えば,特定の色の区別がつきにくい人たちだけが「障害」というくくりに入れられているだけで,「健常」とされている人たちが本当にみんな同じ色を同じように感じているかなんて全然分からない.当たり前といえば当たり前の話だが,改めて話を聞くとなるほどと考えさせられた.
人間は自分の感覚が「正常,健常」と思って暮らしていると思うが,ふと自分の感覚を疑ってみたくなった.
CUDO:CUDOのHP
Appleるんるん:5/11,5/18 配信分のそれぞれ第2部がインタビュー