久々にアニメの話でも・・・「プラネテス」

おまえいつ見てるねん!っていう細かいツッコミはご遠慮頂くとして、最近見たアニメの超名作を御紹介。
プラネテス
舞台は2070年頃で、人類は資源を求めて月を始めとする太陽系へと進出を始めているという設定。その時代になると、廃棄された人工衛星やらロケットの残骸が無数に宇宙空間を漂うようになり、それらが宇宙船やコロニーに衝突するという事故が多発するようなった。こうしたゴミ、「宇宙デブリ」を取り除く「デブリ屋」と呼ばれる部署に新入社員としてやってきた主人公・田名部愛を中心として描かれる作品。
設定だけ聞くとSFモノだが、巨大ロボも出てこないし、ミサイルでドンパチとかもない。宇宙帝国とかもない。現在の実世界から50年経ったらこんな時代がきているかもと思わせるような地続き感のある世界設定の中で描かれるのは、ほとんどが人間同士の日常的なドラマ。宇宙時代になっても個々人レベルの生活や悩みは現代となんら変わりないし、もう少しスケールを大きくして会社内の部署同士のいざこざ、会社同士のいざこざなんてのも変わりゃしない。もっともっとスケールを広げて、国家間の覇権争い・紛争もなくなっていない。舞台が未来なだけで、非常にリアリティのある心理描写が丁寧に描かれる。
主人公の田名部はまっすぐな人間で、人と人とのつながりを非常に大切にする。もう一人の主人公、ハチマキは自分の夢を追い求めるあまり、人とのつながりを見失いそうになる。そんなふたりの関係を軸に、周囲のクセのある脇役たちも、自ら見失った「人とのつながり」を田名部たちとの出会いの中で再発見していくヒューマンドラマ。
NHKで8年ほど前に放送されたアニメらしいが、まあNHKらしい破綻のない安定した作画といい、すばらしい声優陣といい非の打ち所のない超名作。全26話あっという間に見れちゃうこと請け合い。お正月に是非ご一覧を。
って、Amazon見てたら3月に廉価版DVD-BOX出るんやね。めっちゃ安い・・・。ほしい・・・。