お疲れにて休養、「StageONE」に見る日本メーカーの問題点

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かろうじて、日が変わる前に就寝したが、身体が疲れきっていて練習どころの騒ぎではないのでおとなしく6時過ぎまで睡眠。予定外ではあるが、本日は休養。
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先日記事にした「StageONE」だが、FJT氏のブログによると内部に使用されているセンサーはPioneer製だそうな。
なんかこれって、今の日本のモノづくりの縮図を見ているような光景だなあ・・・。iPhoneなどの先端デバイスの内部部品、それも根幹部分の技術には日本製が使われているが、トータルのパッケージングとしての製品化がヘタなせいで、デバイスとしては世界展開できる商品を作れないっていうパターン。
同じセンサーを使っているのに、StageONEとPioneer謹製のPMとで「欲しい!」と思わせる違いは何だ?
デザインもかなりアレだが・・・・いや、アレすぎるが・・・・
やっぱり価格でしょ!?
最近、日本製の家電関係でよく言われることだが、日本製は機能を盛り込もうとしすぎるきらいがある。今回のPMも全くそのとおりで、Pioneer製のウリの一つである左右のペダリング効率なんてぶっちゃけ誰が必要としてるんだ?最初の間こそ目新しいから飛びつくかもしれないけど、本当にそれを活用してペダリング技術を磨こうなんていうヤツがどれぐらいいるものか。そもそも動的環境であるレース中と、静的環境であるローラーでは自ずとペダリング方法も変わってくるとは思うが、レース中にメーター見ながら走るなんてムリ。レース中のデータを全部見返すって相当大変だし・・・。
それよりもPMに本来求められる機能に絞って、「軽量化」「簡便化」「汎用性」「低価格化」というまっとうな路線に舵を切ったStageONEサイドの経営判断に拍手を送りたい。Pioneer製があれだけの機能を盛り込んで、StageONEと同じレベルの価格だったら賞賛に値するだろうが、先行他社にも劣る価格っていうのはもはやありえない。
厳しいことを言えば、Pioneerが余計な機能(ペダリング効率)を追加した影響は本体価格だけに反映されるものではない。Garminなどの他社製のANT+サイコンを使った場合、せっかくの性能を引き出せないため、Pioneer純正サイコンを使わざるを得ない。その分、ユーザー側はイニシャルコストが上がることになり二の足を踏む原因になるし、メーカーとしても売れない(少なくとも他社製PMユーザーがPioneerのサイコンを選ぶメリットは現状では皆無)サイコンを抱えることになってしまう。今の路線を貫く限り、数年もしないうちにPioneerはPM界から姿を消すだろうなあ。(もちろんOEM元としては残るだろうけど。っていうか残ってもらわねば困るww)
SRMが未だに機能を追加しないあたり、プロチームが本当に求めているものが何かっていうのを物語っている気はする。StageONEはスペック上は非常に魅力的だが、あとは一番大切な「信頼性」だな。