頭痛にて休養、考察:補給食の意義 part2、Bushidoすげー

昨日の朝からずっと軽い頭痛があり、そのうち治まるかと様子を見ていたが、今朝になっても改善せず。なんとなく鼻腔の奥から額にかけて重い感じもあるので、軽い副鼻腔炎かもしれない。微妙に鼻水もでるし。
体調が悪い影響もあるのか、昨晩は最悪の夜。首を絞められて殺される夢を見て臨死体験。首を絞められている手を振りほどく力がなくなってきて意識が朦朧として記憶が走馬灯のようにフラッシュバックしたところで目が覚めた。記憶のフラッシュバックまであるってどんだけリアルやねん。
目が覚めたら娘の脚が首の上に乗っかってたので、僕を殺したのはこの脚。
その後も熟眠できず・・。睡眠薬飲みたい人の気持ちが最近ようやく分かってきた。
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そんなこんなで体調悪いので朝練はとりあえずなし。ジテ通もどうしようか迷ったが、明日、明後日とがっちり練習したいのでここは無理をしないことに。ロキソニンとクラビットを内服して出勤。抗生剤なんて意味がないと、普段はあんまり処方せんくせに、自分のことになると飲んでしまう・・・。
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昨日の補給食の考察の続き。(注:基本的に、研究者でもなんでもない一介の自転車乗りの妄言と考えてください)
実は昨日の記事を書いた後、無謀にも八田先生にメールにて突撃。すると速攻でお返事をいただいてしまった。こんな失礼なヤツに、本当にありがとうございます。
以下転記。

自転車競技ではレース中の補給食摂取の重要性が常に指摘されております。
補給食の摂取にて血糖値が上昇することは理解でき、これは特に脳への糖分補給としては意味があるとは思うのですが、筋肉での代謝における補給食のメリットというのはどのように考えればよろしいのでしょうか?
レース中の短時間では、補給食によってもたらされた糖質が筋グリコーゲンの補充にはいたらないのではと考えております。それとも、血中グルコースをグリコーゲンに変換することなく直接的に筋肉で代謝しエネルギー源とする機構が存在するのでしょうか?

というメールを送ってみたところ、

グルコースの筋肉への取り込みは、運動中でも高まりますし、またとりこまれれば、運動中にも利用できます。グルコースはまずグルコース6リン酸になります。それは糖を利用する過程で必ずできる基質で、グリコーゲンからもできます。ですからグルコースを摂取すれば、それを直接利用することはできます。ただし問題はどれだけ吸収して、筋肉が取り込むことができるのかということです。運動が始まってしまうと、運動強度にもよりますが、口から摂った糖溶液をたくさん吸収することは難しくなります。もともと血液中の糖の量は数グラム程度しかありません。人によっては糖飲料摂取で腹が痛くなったりします。なのでその人にあった糖の摂取が必要ですが、それにしてもせいぜい数10グラムしか摂れないと思います。摂ることの意味はありますが、慎重に行わざるを得ません。またドリンクを摂れば摂るほど体が重くなるわけですから、とればとるほどよいとはいえません。

と回答をいただいた。
人間の総血液量は80ml/kg、計算を単純化するために大体5Lとする。安静時の血糖値が100mg/dLとすると血中のグルコース総量はわずか5000mg=5gしかない。食事を摂取して瞬間的に血糖値が200mg/dLまで上昇したとしてもそれを完全に運動用のエネルギーとして利用できるわけではなく、低血糖症状を来さない70mg/dL程度までしか利用できないはず。そうすると、血中グルコースから運動に回せるエネルギーは多く見積もっても200-70=130mg/dL=6.5g/body=26Kcal程度の幅でしかない。筋肉の総グリコーゲン量2000Kcalに比べると本当に微々たるもの。
もちろんこれは瞬間的な話ではあり、経時的にみるとエネルギー総量はそれなりの量になるのかもしれないけど、やっぱり運動中に血中グルコースが筋肉でのエネルギー代謝に果たす役割というのは小さくて、どっちかというと脳への糖分補給がメインじゃないのかなと思えてくる。
脳代謝は血中グルコースに完全に依存しているので、血糖値のわずかな変動にも敏感に反応する。それが低血糖症状なわけだけども、運動によって元々少ない血中グルコースが筋肉に取り込まれやすい状態になると、相対的に脳へのエネルギー供給が不足する。活発に運動している時っていうのはおそらく脳の活動も亢進しているはずなので、ますます脳へのエネルギー供給が不足しがちになる。
そういったものが疲労という形になって自覚されてくるんじゃないかなと思ってみたり。要するに、脳がエネルギー足りてね〜よと言ってるわけです。
そこで補給食が大事になってくるのかも。筋肉というよりは脳への糖分を補うための補給。前述の通り、血糖値の変動幅が小さいことを考えると、一度に大量に摂取するよりは、吸収効率のよいものを少量ずつ、継続的に摂取した方が血糖値を安定して維持できるに違いない。
今までの考察では吸収効率を一切考慮していないが、八田先生のメールにもあるように、「その人にあった糖の摂取」が必要だな。低分子デキストリンがいいやらなにやらといったことももちろんだが、人間が「食べる」ものなので運動しながら食べやすいもの、味が好みのものっていう大前提があるし、補給食は本番前にいろいろ試してみる必要がある。
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ちなみに最近僕自身が試している補給食はこれ。
[rakuten:trail:10001159:detail]
自転車のパーツを米国から買った時に一緒にまとめ買いしておいた。(日本の市価の半額以下だったので)
5種類の味をいろいろ試せるアソートパックにしたのだが、チョコレートとジンセン(どうやらコーラ味?)がオススメ。ストロベリーはかなり甘くて、練乳をかけたイチゴを食べている感じ。(いや、正確には練乳にイチゴがちょっと入ってるぐらい?)プレーンなハチミツ味も甘さが案外エグめ。バナナはまだ食べてない。
天然のハチミツベースなので他のエナジージェル系よりは味が自然で総じて食べやすい。
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こんなもんでよろしいでしょうか>うちの奥様(糖尿病の専門家なので、笑)
間違ってたら教えてください。
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やま〜んさんのところからリンクされている「Road in New York」というブログを読んでいたらヤバいものを見つけてしまった・・・。TacxのBushido。存在は知っていたが、まさかここまで高機能のローラーだとは・・・。PC連動も面白そうだとは思うが、Macユーザーなワタクシにはぶっちゃけあんまり関係なさそう。それよりもANT+対応でパワーメーターと連動して一定負荷がかかるように自動調整する機能、だと・・・。なにそれ、すごすぎるやん。Bushidoっていうネーミングも(笑)。
う〜ん、これは冬ごもり、梅雨ごもりには必須なアイテムだなあ。最近フレーム買ったりなんやらで散在気味なのでしばらくは自重するとして、春までにはゲットせなあかんな。
待てよ・・・SRM売ればいいんじゃ・・・。