筋肉痛継続中、中島京子「小さいおうち」

予想外の来客があり、帰宅が微妙に遅くなった昨晩。七草粥をいただく。おかゆはボリュームあるわりにローカロリーだから嬉しいなあ。さすがに毎日はイヤだけど。
早く寝ればいいものの、大腿四頭筋の筋肉痛が朝までに収まるとはとても思えず、朝練DNSを決め込んで深夜のゲーム業務に勤しむ。ちなみに龍が如く4。3は派手派手だった2とのギャップが激しすぎて途中でダレたけど、久々の神室町が懐かしさすら覚えるね。ヤクザ映画が見たくなるワ。
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朝起きると予想通りの筋肉痛。スポーツバルム塗りまくり、弾性ストッキングも装着して寝てるけど、筋肉そのものへのダメージがなくなるわけではないので回復を待つしか無い。BCAAだけはしっかり摂取しといた。意味あるんか分からんけど。
ジテツウのみ。
週末のブルベの天気が微妙・・。降水確率40%って一番キモチ悪い。
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ヘルメット・アパレルメーカーのGiroが、毎月第一金曜日に50着ずつしか作らない限定商品をFBのみで販売するというキャンペーンを開始。今月分は先週末に発売されて、一瞬でなくなったみたい。
ちなみに今月のはこのキャップ。


いやあ、マジカッコイイんですけど。通常販売してくれたら絶対買うよ!
来月から要チェックやね〜。
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アパレルといえば、Raphaのウインターセール、今年はマダ〜?
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中島京子著「小さいおうち」を読了。文庫化されたので何気なく買ってみたのだが、直木賞受賞作にふさわしい名作。

小さいおうち (文春文庫)

小さいおうち (文春文庫)

太平洋戦争前の昭和初期、とある裕福な家庭の女中の回想録という形で物語は始まる。幸せで穏やかな日常がその家庭では営まれていくが、世の中が徐々に戦争ムードに突入していく影響が忍び寄るようにその家庭にも影を落とし始める。序盤はその家庭での日常が描かれ、若奥様が引き起こす小さな事件が中盤のメインとなり、ひいてはどんでん返し的な要素をはらみつつラストへと一気につながっていく。
とにかく「明と暗」の対比が見事としか言いようがない。前半に描かれる昭和初期という時代の華やかさ、そしてどこか世間知らずというか時代を超越したような空気感をもつ若奥様の明るさという「明」の部分。一方で、暗澹たる時代に突入していく閉塞感や、「事件」に関わる青年が抱えることになる闇といった「暗」の部分。この両者が、独白という形式を借りて軽快な文体で見事に描かれていることにこそ、この作品の真骨頂があると思う。
タイトルである「小さなおうち」と同名の有名な絵本「ちいさなおうち」というのは浅学にして読んだことがないのだが(早速Amazonでオーダーしたがww)、この作品はもちろんその絵本からインスパイアされた部分も多分にあるのだろう。Amazonの書評を読む限り、「ちいさなおうち」では都市化が進む中で失われていく何かを描いているようなのだが、おそらくその失われていくものの象徴が「ちいさいおうち」なのだろう。すなわち、この絵本でも「対比」の技法が使われているようだ。
ネタバレになるので詳細は書かないが、含みのあるラストも実に秀逸。
読了したあとにようやく意味がわかる装丁画がこれまた素晴らしい。
久々にええ本読んだなあ。いまさらだがオススメの一冊。